菖蒲の節句

菖蒲の節句

5月5日、こどもの日。

または端午の節句、菖蒲の節句、そして屈原の命日でもあります。

・ちまきの話と屈原(と龍)

古代中国では奇数と奇数の重なる日を忌み、その日には厄除けの行事があったようです。

ちまきを食べるのも、災いを退ける意味があったとか。

また、中国戦国時代(BC.5c-BC.221)の詩人(政治家)屈原の命日が5/5で、葉っぱにもち米を包み、五色の糸で巻いたものをお供えしたようです。(最初は竹筒にいれてお供えしていたけど、ある日屈原が夢枕にたち、竹筒だと龍に横取りされるから、魔除けのために包み方を変えろ、ということでスタイルを変更したんだそうです。屈原は江に入水自殺をしたので、そこに住む龍に横取りされるということですね。)

ちなみに屈原の代表作は『離騒』というもので、離岸に似ています。

・菖蒲の話

菖蒲というのは中国で古代から(紀元前から)薬草・漢方として使わていたそうで、いまでもその名残で菖蒲湯があるのですね。ちなみに菖蒲は肩こりや冷え性に良いらしい。

日本では奈良時代から端午の節句につかわれていたそうですが、武士が台頭してから菖蒲と尚武というダジャレで、男の子の祭りになったようです。

 

茶の湯では、この時期や夏にちまきを主菓子として扱うこともあります。

ちまきを包む葉がゴミになるので客にとって不都合で出すのは良くないと考える方もおられるようですが、そのあたりは皿などにお返しいただくよう一言申し添えるなど、臨機応変にすればよいのでは、と僕は考えます。

サムネイルの写真は菖蒲、古銅写。把手は龍です。


 

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