컬렉션: 伊藤明美

福岡県田川に窯を構える伊藤明美さん。

古唐津研究会に所属し、藩窯上野焼の地、田川で作陶している。粉引、塩笥、白磁、三島など、伊藤さんといえば、、、という技法がすぐにいくつも思い浮かぶ。多彩な引き出しを持つ作家だ。

みずから「うつわや」という号を掲げるくらいで、日常のなかでがしがしどんどんうつわ(作品を)を使って欲しいと願っている。

伊藤さんはごく自然に、軽やかである。ただ古いものが好きで、焼きもんが好きで、手を動かしてつくるのが好きで。それだけである(かのようである)。逆に言えば、「それだけ」だからこそ、伊藤明美の作品には心を穏やかにしてくれる優しさが備わっているのだろう。それはある意味、既存の権威に対する否、でもある。それを彼らはわかるだろうか。

1964年生まれ
1992年 福岡県田川高等技術専門校陶磁器科にて陶芸の基礎を学ぶ
1993年 北九州門司の大洞陶房 有光武元氏に師事 
1997年 田川市の生家にて作陶を始める