컬렉션: 竹下鹿丸

益子の地で、益子の土で焼締めをする竹下鹿丸さん。その蛮勇から、というわけではないが、ご自身の焼締めについては「南蛮」の名を冠している。

どこから来たともいえないもの。しかししっかりと土地の香りのするもの。土着でありながら、どこか遠いところからやってきたような、日本的なものと無国籍なもののアマルガムとしての南蛮。野蛮にして洗練された、益子のもう一つの可能性を、はっきりと提示している。

6日間かけて薪窯で焼き、3度熾に埋めるという手のかかる手法によって、また、薪の種類、いれるタイミング、量によって、あの奥深い窯変が生まれる。そうした緻密なコントロールによって、火の神の力をダイレクトに味わう焼締めが誕生する。

1977年  益子町に生まれる
1996年  栃木県立茂木高等学校卒
1998年  栃木県立窯業指導所卒
2000年  窖窯を築く
2002年  第4回益子陶芸展にて審査員特別賞を受賞