KM3 染付花弁蝶文皿　川端まさみ

径16cm

高さ3.3cm

釉の色調、淡さのなかに深みのある染付。

発色も良く、古朴でドリーミィな味わいがあります。

5寸ちょっとで、日常的に使いやすいサイズ。

川端まさみ 
1990 石川県出身
2013 金沢美術工芸大学工芸科 漆・木工コース 卒業
2015 金沢美術工芸大学大学院 修士課程 修了
2019 京都府立陶工高等技術専門校 修了

佐賀県の有田・波佐見のほうで作陶される川端正美さん。

川端正美さんは、はじめ漆の勉強をしておりましたが、その後焼き物の魅力に惹かれ、陶芸の道に入りました。ゆくゆくは自分の窯を持ちたいという希望をもっており、今後の活躍が楽しみな 若手作家です。

制作にあたって気をつけていることは「何気ない美しさがあればいいなと思っています。主張し すぎないように自然に控えめに。そのなかでも印象的な部分や緊張感を、どこか一部に、もたせ られるように気をつけています。」とおっしゃっていました。


こまやかな絵付も丁寧で、まるで骨董のように鄙びた、しかし清冽でメロウな印象をあたえるものです。「古いもの の中にある絵柄を抽出し」「組み合わせたり、よりシンプルな絵柄にしたりしている」というように、古陶に範を取りつつ、ただの写しではない現代の絵付として編集し、再構成しています。


川端さんは古伊万里がお好きで、なかでも初期伊万里、「唐津から有田の白磁へ移行する期 間の磁器のはじまりに近いものの雰囲気に惹かれ」、「唐津から初期伊万里の間にある古いもの のなかの曖昧さやグレーゾーンをひろって白磁で表現しています」。

名付けられぬもののあわいの中で、独自の道を歩んでいく川端正美の作陶。これからどこへ向かうのか、 楽しみでなりません。