WY3 スープ椀　若林幸恵

径14cm

高さ7.5

轆轤挽きと刳物を両方こなす若林さん。

刳物においては、大胆かつ精妙に自分を彫り下げる。

ろくろものは、食器として質実剛健に、社会の中で使用される道具としての用を第一に考える。

ざっくりと、作り方の違いからくる意識の違いが、そんな具合にあるのかなと想像しています。

こちらのスープ碗は轆轤挽き、つまり道具の用に意識をフォーカスしている。

軽く、熱の伝わりが緩やかである、という漆器の売りを最大限に生かした道具。

おでん、ポトフ、スープ、一人前の水餃子、シチュー。そんな熱き汁物どもを入れる夢のうつわ。

底が彫り下げられているので、指を引っ掛けることができ、手に持ったときも安定します。

できれば漆のスプーンや箸などとともにご使用頂きたい。

購入後は若林さんが修理・補修もしてくださいます。

若林幸恵
1972 東京都生まれ
1998 東京藝術大学大学院工芸科漆芸専攻修了
2022 現在 埼玉県川越市にて制作