コレクション: 梶原靖元 

佐賀県の唐津で作陶されている梶原靖元さん。

古唐津研究会を主宰し、近年では手びねりの手法を大胆に展開。また村上美和子さんとの協働による染め付けも極上。

唐津焼の伝統を踏まえたうえで、「唐津の脱構築」を黙々と(飄々と)探求する姿勢には、ユーモアのセンスと繊細な感性が両輪となり支えています。

梶原靖元の情熱の根底には、中世の陶工への思い、良寛への思慕が存在しており、その眼差しはいつも名もなき民草のほうへと向けられている。そのことを頭の片隅にいれておくと、梶原靖元の作品への眼差しも、おのずから変わっていきそうです。